「四神」と「山蔭神道」

四神(しじん 又は ししん)とは、東西南北の四方を守る神(守護神)のことで、「方位の四神」とも呼ばれます。 

東は青龍(せいりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すざく・すじゃく)、北は玄武(げんぶ)の四神(霊獣)をいいます。

「四神」の信仰は、古代中国で誕生し日本に伝えられました。 奈良県明日香村のキトラ古墳や高松塚古墳の四方の壁にもこの四神の図が見られます。 

大勢の渡来人を引き連れて大陸から古代の日本に渡ってきた阿知使主(大陸の王族の末裔)を祖とする山蔭神道は、日本の皇族に帝王学、陰陽道、占星術、暦や大陸の文化風習を教授し影響を与えながら一方では、時間をかけて日本古来の慣習と融合し、現在の古神道の山蔭神道が形成されたとういう経緯があります。

山蔭神道では、お祓いの祭典の際、四方を守護する神々様の霊力を乞い祓串、海水、切麻、弓や刀剣等で四方祓を行い場を清浄にする作法を行います。
現在に伝わる山蔭神道には「四神」の思想が形を変えながら脈々と継承されています。

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